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賞味期限と消費期限の違いとは?正しく理解して食品ロスを削減!

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賞味期限と消費期限の違いとは?正しく理解して食品ロスを削減!
食品のパッケージに記載されている「賞味期限」と「消費期限」。何気なく見ているこの表示ですが、実はそれぞれ意味が異なります。違いを正しく理解していないと、食べられる食品を無駄に捨ててしまったり、逆に期限切れの食品を食べてしまうリスクも。食品廃棄にも関わる指標になるため、正確な見方を知っておくと安心です。

この記事では、賞味期限と消費期限の違いを分かりやすく解説し、食品ロスを減らすためのポイントもご紹介します。正しく知って、ムダなく安全に食品を活用しましょう!





賞味期限と消費期限の違い

食品の期限表示には「消費期限」と「賞味期限」の2種類があります。加工食品には、品質の劣化の速さに応じて、消費期限または賞味期限のいずれかを表示することが、法律(食品表示法)で定められています。消費期限と賞味期限の違いを知った上で、冷蔵庫や棚にある食品の期限を確認し、無駄のない調理・食事ができれば、食品ロスの削減にもつながります。


賞味期限とは

賞味期限とは、食品の「おいしく食べられる期間」を示すもので、適切な保存条件のもとで品質が保たれる期限を指します。スナック菓子、カップめん、チーズ、缶詰、ペットボトル飲料など、比較的劣化が遅い食品に表示されることが多く、作ってから3ヶ月以上もつものは「年月」で表示される場合もあります。


適切な保存の重要性

賞味期限は保存条件によって大きく左右されます。冷蔵保存が必要な食品は適切な温度管理が重要であり、常温保存可能な食品でも直射日光や湿気を避ける必要があります。


食品の特性

長期間保存しやすいお菓子や缶詰は賞味期限が長く設定される一方、生鮮食品や開封後の食品は賞味期限が短いため、早めに消費することが推奨されます。


包装の影響

真空パックや密閉容器など、包装の種類によっても賞味期限は変わります。密閉度が高いパッケージは酸素や湿気の侵入を防ぎ、食品の劣化を遅らせる効果があります。食品の安全性と品質を保つため、記載された保存方法を守り、開封後は早めに食べることを心がけましょう。



消費期限とは

消費期限とは、食品が安全に食べられる期間を示す重要な指標です。期限を過ぎた食品は、食中毒や健康リスクを引き起こす可能性があるため、必ず期限内に消費することが推奨されます。


微生物の活動

消費期限は、食品内の微生物の増殖を考慮して設定されています。生肉や魚、乳製品などは特に微生物が繁殖しやすく、消費期限が短くなる傾向があります。


適切な保存方法

消費期限は、記載された保存条件を守ることを前提としています。たとえば、冷蔵保存が必要な食品を常温で放置すると、消費期限内であっても安全性が損なわれる可能性があります。そのため、食品ごとに適切な保存方法を守ることが重要です。


食品の変質

食品の成分は時間とともに変質し、安全性が低下することがあります。特に乳製品や加工食品は酸化や微生物の影響を受けやすく、期限を超えると急速に品質が悪化することがあります。




なぜ賞味期限と消費期限があるのか?

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1. 食品の安全性を確保するため

食品は時間が経つにつれて劣化し、腐敗や変質が進みます。特に傷みやすい食品は、一定の期間を過ぎると食中毒のリスクが高まるため、安全に食べられる期限を明確にする必要があります。消費期限はこの安全性を保証するために設定されています。

一方で、賞味期限は「美味しく食べられる期限」を示すものですが、これを守ることで、食品が本来の品質を保った状態で消費者に提供されます。


2. 食品の品質を一定に保つため

食品メーカーは、製品ごとに適切な保存期間を設定することで、消費者に常に同じ品質の食品を届けることを目指しています。たとえば、スナック菓子や缶詰などの加工食品は、長期間保存できるものの、風味や食感が徐々に変化します。そのため、美味しく食べられる期間(賞味期限)を設けることで、最適な状態で消費してもらえるようにしています。



3. 消費者の適切な食品管理を促すため

賞味期限や消費期限を明記することで、消費者が食品を適切に管理し、計画的に消費できるようになります。たとえば、冷蔵庫やパントリーの中の食品をチェックしながら食べる順番を決めることで、無駄を減らしやすくなります。

特に消費期限がある食品(お弁当、生鮮食品など)は、早めに消費する必要があるため、消費者が食品ロスを防ぐ意識を持つきっかけにもなります。



4. 食品ロス削減への貢献

日本では年間約523万トンもの食品が廃棄されています(農林水産省 2021年データ)。この食品ロスの一因として、賞味期限と消費期限の誤解があります。賞味期限が切れた食品でも、すぐに食べられなくなるわけではないにもかかわらず、多くの人が「期限切れだから」と捨ててしまいます。

食品ロスを減らすためにも、賞味期限と消費期限の違いを正しく理解し、適切に判断することが重要です。




期限を過ぎた食品は食べられる?

賞味期限が切れた商品は、すぐに食べられなくなるわけではありません。賞味期限は「おいしく食べられる期限」を示しており、その期間を過ぎても品質が著しく劣化していなければ、問題なく食べることができる場合があります。ただし、商品の保存方法を守っていなかったり、開封後に長期間放置していた場合は、劣化が早く進んでいる可能性があるため、注意が必要です。食品を食べる前には、色、におい、味などをチェックし、異常がなければ食べることができます。

賞味期限はあくまで「おいしく食べられる期限」であり、安全性の問題が発生するものではありません。したがって、賞味期限が過ぎた食品を無駄に廃棄するのではなく、五感を使って確認し、問題がなければ食べることが食品ロスを減らすためにも重要です。

一方で消費期限が切れた食品は、食べない方がよいとされています。消費期限は、「安全に食べられる期限」として設定されており、食品の品質や安全性を保証するための指標です。消費期限を過ぎると、腐敗や変敗が進み、品質が劣化して安全性に問題が生じるおそれがあるため、消費期限を過ぎた食品は食べないようにしましょう。

特に、お弁当やケーキ、サンドイッチなど、品質の劣化が早い食品は消費期限が過ぎると食べることができなくなります。これらの食品は、袋や容器を開けずに、記載された保存方法を守って保管していた場合でも、消費期限内に食べることが推奨されます。消費期限を過ぎた場合は、食べるのを避けるべきです。




食品ロスを減らすための工夫

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食品ロスの削減は、環境への負荷を軽減し、資源を無駄なく活用するために非常に重要です。家庭、飲食店、製造業など、あらゆる場面で実践できる工夫があります。ここでは、日常生活で実践できる食品ロス削減のための具体的な工夫をいくつか紹介します。



1. 賞味期限と消費期限の違いを理解し、食品を無駄にしない

賞味期限と消費期限を正しく理解し、期限切れだからといってすぐに食品を捨てないようにしましょう。賞味期限が過ぎても、風味や味に大きな影響がないことも多いため、食べられるかどうかを自分で確認してから判断することが重要です。消費期限が過ぎた食品に関しては、安全性を確保するために注意が必要ですが、期限を守らずに食べることはリスクを伴うため、注意深く使い切りましょう。



2. 食品の適切な保存方法を実践する

食品の保存方法を工夫することで、品質を保ちながら長期間保存できます。例えば、野菜や果物は適切な温度で保存することで、鮮度が長持ちします。冷凍保存が可能な食品は、冷凍庫で保存することで無駄なく利用できます。冷凍することで、消費期限が近い食材を後で使うことができ、計画的に食べることができます。



3. 食品の使い切り計画を立てる

購入した食品が無駄にならないよう、使い切りの計画を立てて料理をすることが大切です。例えば、食材を使い切るためのレシピを事前に調べておく、冷蔵庫の中身を把握しながら買い物をする、使い残した食材を他の料理にリメイクするなどの工夫があります。これにより、食品が余ることなく消費されます。



4. 食べ残しを減らす工夫をする

家庭や飲食店では、食べ残しが多く発生することがあります。特に外食時には、料理を多めに注文することが原因で食べ残しが出やすいです。適切な分量を注文したり、残った料理を持ち帰る「テイクアウト」を利用したりすることで、食べ残しを減らせます。家庭では、食べられる分量を調整し、無駄にしないよう心がけましょう。


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まとめ

食品の「賞味期限」と「消費期限」は、異なる意味を持つ重要な指標です。賞味期限は「おいしく食べられる期間」を示し、適切な保存方法を守ることで、長期間風味や食感が保たれることが期待されます。スナック菓子や缶詰など、劣化が遅い食品に多く使われます。一方、消費期限は「安全に食べられる期限」であり、特に生鮮食品や冷蔵保存が必要な食品に表示されます。消費期限を過ぎた食品は食べないことが推奨され、食中毒や健康リスクを避けるため、消費期限を守ることが重要です。

賞味期限が過ぎても、風味に問題がなければ食べることが可能ですが、保存状態や開封後の時間経過によっては品質が変わることがあります。一方で、消費期限が過ぎた食品は、腐敗が進む可能性が高いため食べないようにしましょう。

食品ロス削減には、期限を正しく理解し、保存方法を工夫して適切に消費することが大切です。また、計画的な食品の使い切りや食べ残しを減らす工夫が、無駄を防ぎ環境にも貢献します。




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