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人手不足を解消するための「省人化」とは

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人手不足を解消するための「省人化」とは

目次



「省人化」とは

省人化とは、労働力を削減しつつ、業務の効率化や生産性の向上を図る取り組みのことを指します。

近年、日本では少子高齢化などによる人手不足の問題が深刻化しており、
これに対処するため製造業はもちろんのこと、様々な企業で省人化が模索されており、
省人化の意識は高まってきています。

今回は、人手不足解消の為の省人化について、飲食店の事例なども含めて詳しくご紹介いたします。

 

省力化ではなく省人化

省力化とは
省力化.jpg


『人が行う作業を見直して効率化を図り、人が行う作業の負担を減らす取り組み』を省力化といいます。

例えば、全体で30分かかる作業があります。
この作業の製造ラインを見直し、ロボットの導入やAI技術などの活用により自動化し効率化することで、
『作業者にかかる手間』を減らし、『全体の作業時間を、15分(50%削減)にする』などです。

あくまで作業時間の削減であるため、人員を減らして効率化を進めるのではなく、
作業者ができるだけ労力をかけずに最大限の生産性を発揮しようとする考え方になります。



省人化とは
省人化.jpg


『労働力を削減しつつ、業務の効率化や生産性の向上を図る取り組み』を省人化といいます。

例えば、3人で行っている作業があります。
この作業の製造ラインを、自動化やロボットの導入、AI技術などを活用し、
作業人数が2人で十分になるよう『作業を省力化』することで、
省力化によって手が空いた1人を『他の工程に充てる』ことができるようになります。

人が行わなくてもできる作業を、機械やロボットに任せることで人員を削減し、
単純な人件費の削減だけでなく、生産性の向上を図る考え方になります。



なぜ省人化が必要なのか

労働力不足の深刻化

日本は少子高齢化により、働き手の数が年々減少しています。
このため、多くの企業が労働力の確保に苦労しており、特に製造業ではその影響が顕著に出てきています。
省人化は、限られた労働力で最大限の業務を遂行するための有効な手段となり得ます。



生産性の向上

人手による作業はミスが発生しやすく、また一人ひとりの作業量にも限度があります。
自動化やロボット導入による省人化によって、
作業の正確性とスピードの両方を向上させることができるため、
全体的な生産性を向上させることが可能です。



柔軟な労働環境の提供

働き方改革により、労働環境の良し悪しが重要な要素となっています。
特に労働者側は、残業が多い企業には就職したくないなど、労働環境を重視することが多いです。
労働力不足を補うためにも、省人化による労働環境の改善は必須と言えるでしょう。



省人化のメリット

労働力不足の改善

先ほど書いたように、労働力の確保はどのような企業においても問題となっており、
人件費が高騰する近年では、自動化やロボットの導入により労働力不足の問題を改善することが可能です。
ロボットは退職することがないため、壊れない限り長期的な労働力として効果を発揮してくれます。



コスト削減

省人化は労働力コストの削減にもつながります。
人件費が高騰する近年では、自動化技術を導入することで作業を効率化し、
必要な労働力を最小限に抑えることが可能です。

これにより人件費や運用コストの削減が実現でき、長期的なコスト削減効果が期待されます。



安定した生産品質

自動化やロボットの導入により、一定の品質を保つことができます。
人手による作業ではどうしてもムラが生じてしまいますが、
機械化することでその問題を解消し、高品質な製品を安定して生産することが可能です。

高品質な製品の安定出荷は、顧客が自社製品をリピートする決め手にもなるでしょう。



作業環境の改善

単純作業や危険を伴う作業を機械に任せることで、
労働災害のリスク軽減や過酷な労働条件による長時間労働の抑制など、
労働者の負担を軽減し、健康リスクを減少させることができます。
これにより、安全な作業環境へと改善されます。

作業環境の改善は、従業員の満足度やモチベーションの向上、離職率の低減にもつながります。




省人化による人手不足解決のための具体的対策

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ロボット技術の導入

調理ロボット

飲食業界では調理ロボットが注目されています。
調理作業には、アルバイトの学生やパートスタッフでもできる作業もあれば、
熟練の料理人でなければできない作業もあります。
調理ロボットを導入することで、スタッフの熟練度を考慮することなく、
均一な品質で一度に多くの調理をすることが可能となり、人手不足問題を解決することができます。



配膳ロボット

飲食店では、お客様のもとへ料理を届ける配膳ロボットの導入が注目されています。
配膳担当スタッフの仕事量を軽減し、空いた時間を片付けなど他の作業に充てることが可能となります。
人手の足りなくなりやすいピーク時にも、ロボットが配膳をしてくれるため、
客席の回転率向上も見込めます。



搬送ロボット

工場内での部品や製品の搬送作業をロボットに任せることで、
作業者の負担を軽減し、効率的な物流管理が可能となります。
たとえば、自動搬送車(AGV)は、指定されたルートを自動で移動し、物品を正確に運搬します。

これにより、搬送時間の短縮と労働力の削減が実現します。




飲食店の成功事例

五味八珍様の事例

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浜松市を拠点とし、静岡県内を中心に40店舗以上を展開している、
中華ファミリーレストランチェーンの株式会社五味八珍様では、
人手不足改善の省人化として、ネコ型配膳ロボットを導入しています。

土日祝などの休日には来客数が200組を超える場合もあり、
従来はフロアスタッフが下膳を担当していましたが、
その半分を配膳ロボットに任せることで下膳時間の大幅な短縮に成功しています。




まとめ

省人化は、『労働力を削減しつつ、業務の効率化や生産性の向上を図る取り組み』のことであり、
人が行わなくてもできる作業を、機械やロボットに任せることで人員を削減し、
単純な人件費の削減だけでなく、生産性の向上を図る考え方です。

昨今の人手不足の深刻化に対する効果的な解決策として、
ロボットや自動化、AI技術の活用などによる省人化の導入が進められており、
飲食店でのネコ型配膳ロボットや、弁当・惣菜工場での盛り付けロボットなど
成功事例も数多く存在します。



『まるごと提案』させて下さい

静岡産業社では、今回ご紹介した省人化ロボットだけでなく、
業務改善や職場の環境改善につながる解決策も『まるごと提案』させていただきます。
資材発注のWEB化や清掃受託サービスなど、
課題に沿った商品やサービスを幅広く取り揃えております。
人手不足の解消、生産性の向上を課題にされているお客様は是非ご相談ください。

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