野菜包装機(袋詰め機)とは?導入前の選定やポイントを解説
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野菜の生産や流通に携わる皆様にとって、「袋詰め」や「パッキング」の作業は、避けては通れない、かつ非常に労力のかかる工程ではないでしょうか。
近年、農業現場の人手不足や資材高騰が深刻化する中で、注目を集めているのが「野菜包装機」の導入です。しかし、「機械は高価そう」「自分たちの規模に合うのか」「使いこなせるか不安」といった声も少なくありません。
本記事では、野菜包装機の基本から、導入によって得られるメリット、選び方のポイントまで、専門知識がない方にもわかりやすく解説します。
野菜は、収穫された後も私たちと同じように「呼吸」をしています。酸素を取り込み、二酸化炭素を出し、水分を放出します。 もし、普通のビニール袋に密閉してしまったらどうなるでしょうか? 野菜は自分の呼吸で酸欠になり、ムレて腐ってしまいます。逆に、袋に入れなければ、すぐにしなびてしまいます。
野菜包装機は、野菜ごとに異なる「呼吸のペース」に合わせて、最適な湿度と空気の状態を作り出し、いわば**「眠った状態(冬眠に近い状態)」**にして、鮮度をキープしたまま家庭まで届ける役割を担っているのです。

現在、日本の農業・食品流通業界は、過去に類を見ない転換期にあります。これまでは「安価な労働力」に頼ってきた袋詰め工程が、立ち行かなくなっているのです。

4. 野菜包装機を導入するとどうなる?
5. 包装機の種類と野菜のタイプ
「野菜」は形もサイズも千差万別です。すべての野菜に万能な機械は存在しません。

「うちは小規模だから」「まだ導入は早い」と感じる前に、まずは現在の作業時間やコストを一度見直してみてください。驚くほど多くのリソースが「袋詰め」に費やされていることに気づくはずです。
その負担を軽くし、現場に余裕を生み出す選択肢の一つが、野菜包装機なのです。
お客様へ最適なご提案をする営業チームと、機械・設備支援サービスを行う、機械専門チームを設けており、お客様の要望に合わせ、最適なご提案をさせていただくとともに、導入後の修理やメンテナンスなど、アフターフォローも対応させていただきます。
出荷資材から生産資材まで、環境保全と生産コストの軽減に配慮した多様なラインナップをご用意。既製品の選定はもちろん、ご要望に応じた仕様提案や、パートナーと連携した共同開発にも対応可能です。
「もっと効率よく栽培したい」「環境負荷を抑えつつコストも見直したい」など、現場で抱える課題に合わせて、力強くサポートいたしますので、どうぞお気軽にご相談ください。
近年、農業現場の人手不足や資材高騰が深刻化する中で、注目を集めているのが「野菜包装機」の導入です。しかし、「機械は高価そう」「自分たちの規模に合うのか」「使いこなせるか不安」といった声も少なくありません。
本記事では、野菜包装機の基本から、導入によって得られるメリット、選び方のポイントまで、専門知識がない方にもわかりやすく解説します。
1. 野菜包装機は鮮度を閉じ込めるタイムカプセル
野菜包装機とは、収穫されたばかりの野菜を、最適な状態で包み込むための装置です。しかし、その役割は「包む」ことだけではありません。野菜は、収穫された後も私たちと同じように「呼吸」をしています。酸素を取り込み、二酸化炭素を出し、水分を放出します。 もし、普通のビニール袋に密閉してしまったらどうなるでしょうか? 野菜は自分の呼吸で酸欠になり、ムレて腐ってしまいます。逆に、袋に入れなければ、すぐにしなびてしまいます。
野菜包装機は、野菜ごとに異なる「呼吸のペース」に合わせて、最適な湿度と空気の状態を作り出し、いわば**「眠った状態(冬眠に近い状態)」**にして、鮮度をキープしたまま家庭まで届ける役割を担っているのです。
2. 野菜包装機が求められる時代背景

現在、日本の農業・食品流通業界は、過去に類を見ない転換期にあります。これまでは「安価な労働力」に頼ってきた袋詰め工程が、立ち行かなくなっているのです。
労働市場の変化と「自動化」への移行
最低賃金の上昇と、季節労働者の確保難は、経営を圧迫する最大の要因です。野菜包装機は、単なる「便利な道具」ではなく、人間が確保できないリスクを回避するための**「経営のインフラ」**へと役割を変えています。消費者の意識変化:プラスチック削減と鮮度の両立
SDGsの観点からプラスチック削減が求められる一方で、野菜の廃棄(フードロス)削減も至上命題です。最新の包装機は、より薄いフィルムや、環境配慮型素材への対応、さらには「鮮度を長持ちさせることで廃棄を減らす」という付加価値を提供しています。3. 野菜包装機を導入する5つの決定的メリット

1.労働生産性の劇的向上(キャパシティの拡大)
手作業での袋詰めは、1人あたり1時間で200〜300袋が限界と言われます。これに対し、自動機は1時間で2,000〜3,600袋の処理が可能です。メリット
これまで「収穫量は多いが袋詰めが間に合わないから出荷を制限していた」という機会損失をなくし、作付面積の拡大=売上最大化を可能にします。2.原価管理の適正化(歩留まりと資材コスト)
ギブアウェイ(入れすぎ)の防止
自動計量機と連動させることで、1袋あたりの重量誤差を最小限に抑えます。例えば、1袋につき5gの「入れすぎ」を1日3,000袋分積み重ねると、年間で数トンもの損失になります。これを防ぐだけで機械代を回収できる場合があります。製袋コスト
既製品の袋(1枚4〜7円)から、ロールフィルムによる自動製袋(1枚2〜3円)へ切り替えることで、資材費を50%以上削減できるケースが多々あります。3.圧倒的な清潔さ(衛生的メリット)
手作業での袋詰めは、どうしても「人の手」が何度も野菜に触れます。機械を導入することで、収穫からパッキング、そして出荷まで、人の手が触れる回数を最小限に抑えることができます。 特に最近では、衛生管理の国際基準である「HACCP(ハサップ)」への対応が進んでおり、機械化は「目に見える安心」の証となっているのです。4.「当たり」も「外れ」もない、均一な品質
「この袋は量が多いけど、あっちの袋はスカスカ……」といった経験はありませんか? 最新の包装機は、高性能なセンサーと計量器が連動しています。1グラム単位で重さを調節し、袋の中の野菜の数も正確にコントロールします。誰が買っても、いつ買っても同じ品質であること。これは、消費者にとっての公平さと信頼につながります。5.野菜が長持ちする(フードロスの削減)
包装機によって「呼吸をコントロール」された野菜は、家庭の冷蔵庫に入れてからの「持ち」が格段に違います。 「買ったはいいけど、すぐにしなびて捨ててしまった」という家庭でのフードロスを減らすことは、家計を助けるだけでなく、地球環境を守ることにも直結しています。4. 野菜包装機を導入するとどうなる?

労働環境の「劇的変化」
ビフォー
収穫期のピーク時は、夜中まで家族やパートさんが総出で、腰を丸めて袋詰め作業。腱鞘炎や腰痛に悩まされ、翌朝の収穫に影響が出ることも。アフター
機械のスイッチを入れれば、数人分の作業をあっという間に完了。スタッフは「詰める作業」から解放され、より重要な「選別(品質チェック)」や「次の作付けの計画」に時間を使えるようになります。経営の「数字の変化」
多くの検討者が驚くのが、**「袋代の節約」**です。 通常、既に袋の形になっている「既製袋」を買うと高くつきますが、機械でロール状のフィルムからその場で袋を作るように変えるだけで、資材コストを半分以下に抑えられるケースがあります。 「年間100万円単位で資材費が浮いた」という話は、決して珍しくありません。取引先(バイヤー)からの評価
スーパーのバイヤーは、安定供給を何よりも重視します。 「うちは包装機を導入しているので、急な大量注文にも対応できますし、鮮度保持技術も万全です」という一言は、他の生産者との大きな差別化になり、取引の決め手となります。5. 包装機の種類と野菜のタイプ

「野菜」は形もサイズも千差万別です。すべての野菜に万能な機械は存在しません。
縦ピロー包装機
ジャガイモ、玉ねぎ、ピーマンなど。上からポイポイと投入して、下で袋にするタイプです。スピードが速く、力強いのが特徴です。特徴
設置面積が比較的小さく、計量機との連動が容易です。横ピロー包装機
野菜をベルトコンベアに乗せて水平に移動させながら、フィルムで包み込むタイプです。ホウレンソウ、小松菜、アスパラガスなど。コンベアに寝かせて、優しくフィルムで包みます。野菜に無理な力がかからないので、デリケートな葉先も傷めません。特徴
野菜に衝撃を与えず、長い物や傷つきやすい葉物もきれいに包装できます。伸縮包装(ストレッチ包装)
トレーに載った野菜を伸縮性のあるフィルムで覆うタイプです。キノコ類やカット野菜。ピタッとフィルムを張ることで、中身がキラキラと美味しそうに見えます特徴
中身がしっかりと固定され、高級感を演出できます。結束機
粘着テープやゴムを用いて、ネギやニラを束ねる機械です。長ネギやニラなど。袋に入れず、専用のテープやゴムでパッと束ねます。資材を最小限に抑えたい時に有効です。6. 導入検討時に注意すべき「3つのハードル」と対策
① 品種切り替えのダウンタイム
「午前中はピーマン、午後は人参」といった多品種生産の場合、フィルムの交換や設定変更に時間がかかると、作業効率が落ちます。対策
設定を「レシピ」として保存できるタッチパネル式の機械を選ぶことが重要です。② メンテナンスと清掃(サニタリー性)
野菜の泥や水分は、機械の腐食やセンサーの誤作動を招きます。対策
「IP65」などの防水規格に対応しているか、主要パーツが工具なしで取り外せる「イージーメンテナンス構造」かを確認しましょう。③ 資材(フィルム)との相性
フィルムの厚みや材質によっては、シールがうまくつかなかったり(熱接着不良)、静電気で野菜が袋に張り付いたりします。対策
導入前に必ずサンプル野菜と、予定しているフィルムを使っての「実機テスト」を行うことが不可欠です。7. 導入失敗しないための5ステップ

現状分析
1日あたりの平均包装数、ピーク時の必要数、現在かかっている人件費を算出する。目的の明確化
「人手不足解消」なのか「鮮度保持による付加価値向上」なのか、優先順位を決める。ライン構成の検討
単体機でいいのか、前後の工程(洗浄機・計量機・金属検出器・ラベル貼付機)との連結が必要かを検討する。スペースとインフラ
工場の床耐荷重、扉の有効幅(搬入可能か)、電源容量を確認する。アフターサポート
故障時に「最短何時間で駆けつけてくれるか」という保守契約の内容を確認する。8. まとめ
野菜の生産や流通に携わっている方にとって、包装機の導入は単なる作業効率化にとどまりません。人手不足が解消されにくい今、機械に任せられる作業は機械に任せ、人は品質の最終チェックや改善といった、より価値の高い仕事に集中する。その役割分担こそが、これからの農業・流通現場に求められています。「うちは小規模だから」「まだ導入は早い」と感じる前に、まずは現在の作業時間やコストを一度見直してみてください。驚くほど多くのリソースが「袋詰め」に費やされていることに気づくはずです。
その負担を軽くし、現場に余裕を生み出す選択肢の一つが、野菜包装機なのです。
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出荷資材から生産資材まで、環境保全と生産コストの軽減に配慮した多様なラインナップをご用意。既製品の選定はもちろん、ご要望に応じた仕様提案や、パートナーと連携した共同開発にも対応可能です。
「もっと効率よく栽培したい」「環境負荷を抑えつつコストも見直したい」など、現場で抱える課題に合わせて、力強くサポートいたしますので、どうぞお気軽にご相談ください。
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